ついきゆり

WORKS

2020 VOIDはひとつのMASSになる(VOID comes as a MASS)/ VOID A PART 滋賀(Shiga)

私が作る彫刻は型を使って作っている。
型の内側に薄く石膏を張り付けて、型を割って中身を出す。
見た目にはわからないが、中身は空っぽだ。

私の制作というのは≪MASS≫に憧れて、≪VOID≫へ向かって進んでいく。
遠くの土地の夢を見て、海を渡ったり、空をを飛ぶ、それは旅に似ている。
旅なんてほとんど移動で、どこへ行っても、地面は同じように私を迎えてくれた。
終わってみると、無意識に横断していた領域や移動の総体が私自身だった。

物質は巡る、運動がその本質。

あるとき私は自分の中に≪VOID≫を見た、それは美術館でのことだった。
底に溜った少しの水は、ゆらいでゆらいで波になった。
感触は全身に広がり、≪VOID≫はひとつの≪MASS≫になった。

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